お仕事体験とは
自己理解を深める体験型プログラム
発達障害の特性のひとつに主観視と客観視の苦手さがあります。「自分はどんなことに興味があって、どんな仕事につきたいのか?」といったような潜在的なニーズと向き合う主観視。「自分はどんなことにむいていて、どんな仕事につけるのか?」といったような外部からのニーズと向き合う客観視。お仕事体験では、様々な仕事にとりくむことで、自己理解を深めていきます。
『仕事を試着する』 200種類以上のプログラムをご用意
お仕事体験ではお子様の年齢や興味関心にあわせて、選べるコースをご用意。全部で200種類以上のプログラムがあり、受けられる内容は毎週変わっていきます。
服を試着するように仕事を試着して、自分自身の将来をデザインしていきましょう。
①一般・プレティーンズ
スタンダードなコース。小学校低学年向けのプレコースもご用意。最も多くの職種を体験する事が出来ます。
②専門ユーザー
エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィスのソフトを中心に使用。事務仕事で必要なPCスキルの習得を目指します。
③専門クリエイティブ
Scratchやマインクラフトなどのソフトを使ってプログラミングの基礎を習得。ゲームクリエイターの仕事を体験します。
発達障害のあるお子様にこそお仕事体験が必要な理由
いわゆる”定型発達”の子どもたちは、大人になれば仕事に就く人がほとんどです。学校では仕事を意識するカリキュラムはほとんど無いにも関わらず、自然と社会に馴染んでいきます。一方で、発達障害のある子どもの多くは、就職活動にも苦戦しますし、就職後も定着で苦労します。”定型発達”の子との成長ギャップは就職の時期が近づけば近づくほど感じられるのが実際です。
ギャップを埋めるためにはどうすればよいのか?
お仕事体験は「仕事を習い事にしてしまえば良い」という単純な発想から作り出されました。よりリアルな状況の中で、学ぶべきスキル・知識を具体的に言葉や行動として示し、実践してもらうことを小さいうちから繰り返せば、定型発達の子どもたちとのギャップが埋まるだけではなく、発達障害の特性を生かした就職につながるのではないかという発想です。
お仕事体験は、仕事上の「暗黙の了解」を顕在化し、発達障害のあるお子様にも学びやすいプログラムとなっています。「上司が忙しそう、話しかけたい時はどうする?」 「お客様からのクレーム対応、上司からの仕事の依頼とどっちが優先?」言葉にしづらいスキルを、明確化・可視化して伝えていきます。
3つの「はたらく力」の習得を目指して
働くうえで必要なのは、パソコンや接客方法などの資格やスキルだけではありません。周囲と良好な関係を築きながら円滑にやりとりをしたり、スムーズに仕事を進めるために計画立てしたり、自信をもって前向きに業務に取り組むなどといったソーシャルスキルが不可欠です。そしてこれらが発達障害のお子様に最も足りない要素でもあります。わくサポではそれらを「段取り力」「コミュニケーション力」「自尊心」の3つに分類し『はたらく力』と呼んでいます。
お仕事体験では、この『はたらく力』が求められるような具体的な状況を作り出し、実践を繰り返していく中でソフトスキルの習得を目指していきます。
『